銀行での窓販解禁後、投資の第一歩としてここ何年かですっかり我々の身近な存在になりつつある投資信託。「そういえば自分も銀行で勧められたことがある」という人も多いでしょう。資信託を選ぶ際に気をつけておきたい、そして買った後も忘れてはいけないいくつかの点について考えてみましょう。
目次
投資信託には目に見えないコストがかかっているというのは?
投資信託にかかるコスト、と聞いて購入する際の手数料がまず思い浮かぶのではないでしょうか。もしくは、解約の時にかかる手数料を連想するかもしれません。買う時の手数料がかからない投資信託も、「プロに運用を任せる費用」と「運用中の資金を安全に預かってもらう費用」はかかります。
目論見書に必ず書いてあるこの費用は、「信託報酬」と呼ばれます。なお、基準価格(投資信託を購入する上で指標となる価格です)は、この信託報酬が引かれたあとの金額が提示されています。引かれていることに気づきにくい理由の一つでしょう。
勧められたものを買うのも一つの方法、でも選ぶ過程も大切にしたいですよね。
商品の種類が多すぎて何を選んだらいいのか分かりにくいという意見もあるでしょう。
何を選ぶか決める前に、自分の希望を販売相手に言ってみましょう。その対応が分かりやすかったり、納得できるものだったりすれば、いくつか自分に合ったファンドをチョイスしてもらえばいいのですが、中には金融機関の販売担当者から、「これがお勧めですよ」と、とりあえず推奨されることがあります。
相手は本当に自信を持ってその商品を勧めているのかもしれませんが、なぜお勧めなのかを納得できるまで聞くことこそ大切なのです。
投資信託の運用報告書の見るべきポイントとは?
投資信託は毎日値段が変わるもので、購入しておしまいというわけではありません。むしろ買ってからが成長を見守る大切な期間です。そこで重要なのが「運用報告書」です。様々な投資信託の運用の成長記録の中でもかなり見やすいほうですが、ポイントを知らなければさっぱりわからない代物です。ポイントを3つに絞って分かりやすくしましょう。
1点目は、折れ線グラフになっている箇所です。いくつかありますが、「基準価格」のところに注目してください。チェックするのはベンチマークと呼ばれる一般的な指標と比べてこの投信は頑張れているか(ベンチマークより上回っているか)ということがわかります(投資信託の運用によってはベンチマークと同じように運用する商品もありますので、あらかじめ何に投資しているのか確認は必要です)。
2点目は表になっている箇所です。「騰落率」や「累積リターン」などが記載されているところに注目してください。これで、1点目のグラフだけでは分かりにくかった「最近はどれだけ頑張れているのか」が分かります。
3点目は、運用状況が書いてある文章の最初の方と終りの方です。ここには現在の運用とその結果、およびこれからの方針について書いてあることが多いです。もちろん全部読むに越したことはありませんが、以上3点を見るだけでも分かることがあります。
購入した後はどこで今の値段を確認したらいいのでしょう?
預金の残高とは違い、通帳を見ればすぐにわかるとはいかないのが投資信託の金額です。だからといって預けたままにはできません。途中の価格を見るすべを覚えておくというのは、時々健康診断を受ける感覚に似ています。
投資信託は基準価格という1つの単位で値段がついています。基準価格を確認するにはいくつかの方法があります。まず、購入した金融機関のホームページで毎日更新されていますので、そこで確認する方法があります。ネットバンキングなどを利用されているなら、アクセスしてみると現在の資産の状況がわかりますのでおすすめです。一部の投資信託は新聞の証券欄に近い箇所に記事があります。投資信託によっては電話サービスを行っていて、基準価格を聴くことができます。
ただ、毎日の価格を気にしすぎないことも重要です。大まかな価格の変化のみとらえましょう。長期でお金を育てるという気持ちが大切です。
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