GAIAに入社してしばらくは研修の日々でした。前職で金融の基礎は身についていましたが、お客様との向き合い方が銀行のときとは全く違っていて、面談スキルについてはゼロから学び直しました。徹底的にロープレなどでGAIA流の面談方法を指導されるのですが、入社して1年間はほとんど成果を上げることはできませんでした。自分自身ではお客様といい面談ができたと思っていても、お客様から満足のお声をいただけず、ご契約にもつながらない。自分では何が悪いのか分からない、苦しい日々が続きました。

そんな中、ターニングポイントになったお客様との面談があります。ご家族を亡くされてその後の資産運用について今後どうしたらいいかというご相談でした。お話を聞く中で、徐々にお客様の感情があふれてくるのが分かりました。時折、涙を流しながらお話しされていたのですが、面談を終えて帰られるときには笑顔でどこか安心したような、すっきりしたご様子でした。面談を通して心を開いてくださったと実感できた大変印象深い出来事でした。

以前から上司に「お金の勘定はできているけど気持ちの方の感情が聞けていない。優先すべきはお金じゃなくて、気持ちの方の感情。」「小手先のテクニックではなく、自分はお客様にどうしてあげたいのかというしっかりしたマインドを持つことが大切」と言われてきました。この面談を機に、自分の中でスイッチが入りました。お客様の感情に寄り添うことの大切さと、それを受け止める覚悟のようなものが自分の中にできた気がします。